月の食費が、なぜか月末に足りなくなる

「今月の食費は8万円」と決めたのに、20日を過ぎたころに残りを見て、ひやっとする。そんな経験はありませんか。

これは、使いすぎた人がだらしないからではありません。1か月という単位が、毎日の買い物には長すぎるのです。月の初めは、まだたくさんある気がします。「今日はちょっと奮発しても大丈夫」が何回か続き、気づいたときには、残りの日数に対してお金が足りない。月の後半は、急に節約モードになって疲れてしまいます。

そこでおすすめしたいのが、食費を「週」で見る方法です。

週の枠の決め方:月の食費 ÷ 5

やり方は、とてもかんたんです。

週の枠 = 月の食費の予定 ÷ 5

たとえば、月の食費の予定が8万円なら、週の枠は1万6,000円です。月曜から日曜までの1週間は、この1万6,000円の中でやりくりします。

ここで「1か月は4週ちょっとなのに、なぜ5で割るの?」と思った方もいるかもしれません。わざと5で割るのには、理由があります。

5で割ると、月に「ゆとり費」が残る

4週の月なら、週の枠で使うのは1万6,000円 × 4 = 6万4,000円です。月の予定8万円との差の1万6,000円が、月に残ります。この残りを、この記事では「ゆとり費」と呼びます。

週の枠で使う額ゆとり費
4週の月64,000円16,000円
5週の月80,000円0円

※月の食費の予定が8万円の場合。週の数は、その月に月曜日が何回あるかで数えると簡単です。

ゆとり費は、次のようなときに使います。

  • 急に外で食べることになった日
  • 誕生日や記念日の、ちょっといいごはん
  • 特売でまとめ買いをしたとき
  • うっかり週の枠を超えてしまった週の穴うめ

5週ある月は、ゆとり費がほとんど残りません。それでも、毎週の枠を守れていれば、月の予定はちゃんと守れています。「今月はゆとりがない月」と分かっているだけで、気持ちはずいぶん楽になります。

月の食費の予定は、どう決める?

いちばん大事なのは、理想ではなく、今の実績から始めることです。

「本当は6万円にしたい」と思っていても、ここ数か月の食費が8万円なら、まずは8万円で始めましょう。いきなり無理な枠にすると、最初の週から超えてしまい、「やっぱり無理だった」とやめてしまいがちです。

先月か先々月の食費の合計が分かれば、それを使います。分からなければ、1か月分のレシートや、カードの明細の食料品の分を足してみてください。朝ごはん、お昼、子どものおやつも、食費に入れておくと後で迷いません。

1か月やってみて、毎週ゆとりがあるようなら、少しずつ下げていけば大丈夫です。

枠は「守る」より「見る」もの

週の枠は、ぴったり守るためのものではありません。大切なのは、今週いくら使ったかを、ときどき見ることです。

たとえば、水曜の夜に「今週はもう1万2,000円使った。残りは4,000円」と分かれば、木曜からは家にあるもので回そう、と自然に考えられます。月の単位だと、この「ちょっと調整しよう」が、手遅れになってから来ます。

見るタイミングは、週に2回くらいで十分です。

  • 週の真ん中(水曜あたり):残りの額を見て、週の後半を調整する
  • 週の終わり(日曜あたり):1週間の合計を見て、来週の参考にする

枠を超えた週は、責めずに立て直す

どんなに気をつけていても、枠を超える週は必ず来ます。子どもの行事があった、疲れて惣菜が続いた、来客があった。理由はいろいろです。

超えた週の立て直し方は、これだけです。

  1. 超えた分は、その月のゆとり費から埋める
  2. 「なぜ超えたか」を1つだけ考える(例:疲れて惣菜が3日続いた)
  3. 来週、その理由に1つだけ手を打つ(例:疲れる水曜は、作らない日にして最初から枠に入れておく)

ここで、「自分はやっぱり管理が苦手だ」と落ち込む必要はありません。超えた週こそ、わが家の「崩れやすいパターン」が見つかるチャンスです。

ふたりで暮らしているなら、超えた理由を相手のせいにしないことも大切です。「あなたがコンビニで買うから」ではなく、「水曜は毎週しんどいね。どうしようか」と、仕組みの話にしましょう。

「作らない日」の費用は、枠の中で予定する

週の枠でよくある失敗が、外食や惣菜を「予定外」として扱ってしまうことです。

毎週、金曜は疲れて惣菜を買っている。それなら、それは予定外ではなく、「わが家の金曜の型」です。最初から週の枠の中に「金曜:惣菜 2,000円」と入れておきましょう。

こうすると、惣菜を買うたびに罪悪感を持たずに済みます。そして、ゆとり費は本当に予定外のことのために残しておけます。

週の枠は、献立を決めるときにも役立つ

週の枠が決まると、晩ごはんの献立も決めやすくなります。「今週は1万6,000円。そのうち晩ごはんには9,600円くらい」と分かっていれば、1週間分の献立を考えるときの目安になるからです。

AIに1週間の献立と買い物リストを作ってもらうときも、この額を伝えると、わが家の予算に合った案が出やすくなります。献立会議の質問文メーカーでは、週の枠を入れるだけで、AIにそのまま貼れる質問文が作れます。

まとめ

  • 食費は、月の予定を5で割った「週の枠」で見る
  • 5で割るので、4週の月はゆとり費が残る。急な外食や、超えた週の穴うめに使う
  • 月の予定は、理想ではなく今の実績から始める
  • 枠は守るより「見る」。週の真ん中と終わりに見るだけで十分
  • 超えた週は責めずに、理由を1つだけ見て、来週1つだけ手を打つ

週の枠の計算は、週の食費の枠の計算で、月の食費を入れるだけでできます。